かつては「わざわざ普通二輪免許を取ってスクーターに乗るの？」と聞かれるほど、人気のなかったビッグスクーター。おじさんが乗るバイクとされていましたが、あるビッグスクーターの登場により状況が一変します。
ビッグスクーターブームの到来
1995年7月にデビューしたヤマハ「マジェスティ」の登場により一躍脚光を浴びました。それに伴い各社も新車種を投入しラインナップを拡大。一つのジャンルとして成長をとげました。
今ではビッグスクーターはポピュラーなバイクになったのではないでしょうか。通勤・通学はもちろん、ツーリングでも多くの人がビッグスクーターを楽しんでいます。ここまで人気となった理由は、用途を選ばない便利さと自分なりのカスタムができるからです。
現代のモデルはラゲッジスペースにヘルメットを2個入れても余裕があるほどです。さらに電子制御を搭載したモデルは走りのポテンシャルも格段に向上しました。
その他に通勤・通学で使いやすいモデルといった、さまざまな特徴を持ったモデルも登場し、使い方にあわせて選択できるようになっています。
ビッグスクーターブームが去った理由
次々と個性的なビッグスクーターが登場しましたが、このブームに打撃を与えたのがバイクへの駐禁取り締まり強化です。もちろん、ビッグスクーターへの飽きもあったかもしれません。
また、目立つために爆音のマフラーに派手な電飾、マフラーに負けない爆音のオーディオで乗る方が大量発生したため、ビッグスクーターが避けられるようになりなったのも理由でしょう。
一時期のビッグスクーターブームは落ち着きましたが、ビッグスクーターのいいとろはいっぱいあります。特に30～50代の方におすすめです。安定性と長時間乗っていても腰が痛くなりにくいメリットがあります。そんなビッグスクーターの中古買取価格は下がっていますが、その分安く購入できるメリットも。さらに、カスタムしたビッグスクーターなら逆に高価買取してくれるバイク買取業者もあります。
ビッグスクーターブーム再燃の予感！？
しかし、ヤマハXMAXやホンダフォルツァなど、高速道路にも乗れて便利でスポーティーなビッグスクーターが人気を呼んでいます。もともと魅力のあるカテゴリだけに注目されるモデルが登場すれば、再び人気となるポテンシャルを持っているはずです。ビッグスクーターはヤマハとホンダの争いになりそうですが、スズキもバーグマンで参戦しています。今後もビッグスクーターから目が離せません。