半ヘルは125cc以下用という規格がある
ライダーにとってヘルメットは、自分の身を守る絶対に欠かせない装備の一つです。
バイクで死亡事故に発展する多くのケースは頭部の強打です。
しかも、ヘルメットをしていても飛ばされた衝撃や擦れによってヘルメットが脱落してしまった場合には、さらにそのリスクが高まります。
こうしたことから、半ヘルもしくは半キャップは安全の確保が難しいわけです。
半ヘルは法律上、排気量についての制限がなく原付は当然のこと、大型のバイクであっても着用していて問題はありません。
ビッグスクーターで半ヘルだったからと、警察に停められて道交法違反などで切符を切れることはないわけですね。
しかし、バイク用品ショップに行くと半キャップの商品の説明として125cc以下のバイク用と書かれていることがあります。
これはJIS企画やPSCと呼ばれる、消費生活用製品安全法時術基準といった規格に基づくものです。
つまり、ヘルメットを作っているメーカーや売っている販売店が、この商品や安全上125cc以下のバイクで着用してくださいと言っているわけです。
こうした規格があるため、いわゆる半キャップなどのヘルメットには「125cc以下用」といったステッカーが貼られています。
さらに半ヘルは125cc以下と規格で定めているPSCの基準に合っているかは、PSCマークが貼られていることで識別できます。
日本国内ではヘルメットを販売する際には、このPSCマークがないものは販売できないとされていますので、実質的に125cc以下に限定されるということになります。
安全のためにフルフェイスやジェットヘルメットをかぶろう
このように、メーカーや販売店としての規格では、ビッグスクーターでは半ヘルは着用できないことになっています。
しかし警察に摘発されないということから、大きなバイクでも半ヘルで乗っているライダーがいることは事実です。
やはりフルフェイスだと湿気や熱がこもって不快だとか、見た目上半ヘルの方が良いという人もいるからです。
ですが実は、少なくてもビッグスクーターなどの速度が出るバイクでは、ジェットタイプやフルフェイスの方が快適なのです。
というのも、半ヘルだと風の抵抗が強くなると持ち上げられるような感じになりあご紐が強く締め付けられますし、風切り音がひどくなります。
さらに感じる抵抗自体も強くなりますので、疲れやすいというデメリットもあります。
一方のジェットタイプやフルフェイスだと、フィット感があって風の抵抗を流してくれますので快適なのです。
音もうるさくなく、さわやかに走れるという点でもメリットがあります。
何よりも頭部を守るためには一番より安全ですので、こうした正しいヘルメットを着用しましょう。