1. >
  2. >
  3. バイクの大音量は違法にならない?

バイクの大音量は違法にならない?

バイクで音楽を聴く行為は問題ないの?

たまにバイクに乗りながら、大音量で音楽をかけている姿を見かけることがあります。
バイクの場合、シートの後ろ側にスピーカーを設置したり、ハンドル部分に取り付けたりして音楽を再生していることが多いです。

バイクは自動車と違ってすべてがオープンで、周りを覆っているものがありません。
そのため風切り音や周りの音などがすべて聞こえる状態ですし、音楽を付けても反響しません。
ですから、どうしても音楽をしっかりと聴きたいとなるとボリュームを大きくしないといけないのです。

これは確かに本人にとっては良いのですが、周りにはうるさく迷惑に感じられることもあります。
マナー上あまり良い行為とは言えませんね。

もう一つの疑問としては、法律上問題はないのかという点があります。
実際には、大きな音で音楽を聴くということについてはっきりとしたルールは法律上は存在しません。
もちろん騒音防止条例のような自治体ごとのルールはありますが、バイクと音楽という組み合わせに限定した明確な法律はないのです。

警察の判断次第で違反となることも

このように、大きな音で音楽を聴いていたからすぐに捕まるということはありません。
しかし、取締りを行う警察次第では違反切符を切られてしまうこともありますので注意が必要です。

その根拠となるのは、安全運転義務違反です。
道路交通法の第70条では、道路や交通状況などに応じて、他の人に危害を与えないような方法で走行しないと定められています。
大音量で音楽を聴いていたとなると、周りの自動車や歩行車などの音が聞こえなくなり、それが状況判断を遅くしたり誤らせたりすることがあります。

具体的には、パトカーや救急車などのサイレンに気づかなったり、他の車が警告のために鳴らしたクラクションが分からなかったりするかもしれません。
こうした安全に走行するための原則を守っていないので、安全運転義務違反ということで違反切符を切られる可能性があります。

イヤホンで聴くのははどうか

では、スピーカーで音楽を流すのではなく、イヤホンで聴くのはどうなのでしょうか。
まずマナーという意味では、周りに迷惑をかけることはなくなりますので、この意味ではイヤホンの方が良いでしょう。

ただし、上記のように安全運転義務違反となる可能性があります。
というのも、両耳にイヤホンを付けて音楽を聴いていると、周りの音が聞こえなくなって事故につながるリスクが出てくるからです。
自治体によっては、こうした状態で走っている場合取締りの対象となります。

ただし、片耳の場合は音楽を聴いていても、もう片方の耳で周りの音を聞けるため問題ないとされています。
そのため、音楽を聴きたいとか、仲間とトランシーバーで連絡を取り合いといった時には、片耳イヤホンで対応しましょう。