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走行風はビッグスクーター乗りの大敵

走行風は体への負担となるので注意

ビッグスクーターは街乗りでも便利ですが、やはり長距離ツーリングに出かけることでその良さを実感できます。
遠い場所に出かけるのであれば、高速道路に入るルートを選択することが多いでしょう。
停まることなく一気に長距離を走れますし、高速での巡航ができますのでとても便利なルートとなります。

こうしたメリットに対して、ビッグスクーターに乗る際には注意点もあります。
それは走行風です。

スピードを上げればそれだけ風の抵抗が大きくなりますが、ライディングポジションが垂直に近くなるビッグスクーターだとその抵抗がより大きくなります。
いわゆるスポーツタイプのバイクだと、体をかなり前傾しますので走行風を極力抑えられます。
しかしビッグスクーターだと体を前傾させるのが難しいことが多いので、どうしても風をめいっぱい受ける格好になってしまうわけです。

走行風を受けると、それに抵抗しようと自然と体に力が入ります。
特に体が持っていかれないようにハンドルを手でしっかりと握るようになりますし、足でふんばることになります。
そうなると、より体力を消耗して疲れやすくなってしまうのです。
さらに、ヘルメットをかぶって重くなっている頭を支え、なおかつ強い風を受けやすい部分であるため、首や肩が凝ったり痛みが出たりすることも珍しくありません。

また、風の抵抗があると走行もしづらくなります。
正面からの力がかかっていますので、思うようにハンドルを切るのが難しくなります。
横風が吹いてくると体とバイクの重心のバランスを取るのが厳しくなって、不安定になってしまうこともあるでしょう。
体力面だけでなく技術が求められるシーンも生まれてくるわけです。

長距離ツーリングでは防風対策も大切

このようにビッグスクーターで長距離ツーリングをするのであれば、より快適かつ安全な走行をするため、防風対策をすることはとても大事です。
いくつかの方法がありますが、まずウィンドスクリーンを取り付けることができます。
多くのモデルでメーカー純正のオプションとしてウィンドシールドが用意されていますし、汎用品でも大きさや取り付け位置が合えば装着できます。
簡単な作業で装備できますし、それほど高価なものではないので検討してみましょう。

他にも、ボディーに装着するフロントカウル、サイドカウルなども効果的な手段です。
マシンに受ける風の抵抗を流してくれて、風切り音を減らしたり風で車体がぶれるのを軽減してくれたりします。
他にも、ライダーが空気抵抗を考えたジェットタイプやフルフェイスタイプのヘルメットを着用することや、体に密着して風であおられにくい服装を選ぶといった対策をすることも大事です。