見た目を変えるカスタムとして効果的なのがシートのカスタム。やりすぎないくらいがカスタムのコツです。タンデム用に背もたれをつけるのもいいでしょう。
シートカスタムの方法
シートカスタムにはシート自体を交換したり、シートの張り替えをしたり、シートカバーをそうちゃくするなどさまざまです。シート交換はシート丸ごとを交換するので若干高価になりますが、スポンジを気にする必要がなくフィッティングの手間もいりません。ただし、設定できる車種が限られてくるので対応外の車種もあります。ビッグスクーターは豊富な種類が用意されているので、大きな問題はないでしょう。
シート張り替えはノーマルのシートベースやスポンジを変えずに表面を張り替える方法です。シート皮自体はリーズナブルですが、張り替えはタッカーが必要になります。タッカーは100円均一でも販売しているので挑戦してみるといいでしょう。
シート張り替えの方法
一見難しそうなシート張り替えですが、そうでもなかったりします。使うのもドライバーといった普通に手に入る工具で十分。最初からプロのようにキレイに仕上げることは難しいですが、丁寧に作業すれば実用に耐えられる仕上がりになります。
タッカー針取り外し
シートに張りついているタッカー針をシートの皮の間に差し込み、ドライバーで浮かせて、ニッパーやラジオペンチで引き抜きましょう。
折れたタッカー針がシートに残っていると新しいシート皮を傷つける恐れがあるので、すべて引き抜きます。
シートの皮取り外し
シートからシート皮をはがします。シート皮の固定は接着剤を使っている場合があり、乱暴にはがすとスポンジがちぎれるので、慎重にシート皮をはがしてください。
高年式のシートほど水分を含んでいるので、必ずシート皮をはがしたスポンジを乾燥させましょう。直射日光はスポンジの劣化の原因になりますので、陰干しします。
シート張り替え
シートの張り替えは車種によって異なるので大まかな流れを紹介します。
まずは縫い目から水が染み込まないようにスポンジに防水ビニールをかぶせます。
次にシート皮をかぶせます。大まかな位置を決めてタッカーで仮止めをし、たるみを取りながらタッカーでシートを張っていきましょう。タッカー針が打ち込まれていた部分を参考にすると固定しやすいと思います。
前後を狩り止めして左右を押さえる場合はシートボトムの左右均等にバランスを確認しながらタッカーを打ちこみます。シート皮のしわが取れない場合はドライヤーで軽く温めて柔らかくするといいでしょう。
きつく張るとこすれて破りやすくなるので注意してください。
張り終わりましたら、余っている部分をカッターでカットして張り替えは完了です。
手でシートを軽くつまむとしわが入り、ちょっとゆるいかもと思うくらいがちょうどよい張り具合です。