ヤマハが展開する「MAX」シリーズとして海外で展開されたXMAX(エックス・マックス)の250ccモデルです。マジェスティという名称でしたが2018年1月から海外名と同じくXMAXとして展開されることになりました。
今回は2020年モデルXMAXについて解説します。
XMAXの特徴
XMAXは排気量249ccの水冷単気筒ブルーコアエンジンを搭載したビッグスクーターです。エンジンは加速性能に優れ、キビキビ走れます。滑りやすい道でもトラクションコントロールのおかげで安心感をもたらしてくれます。
前モデルのABSやスマートキーなど基本仕様は変わらず、カラーバリエーションを5色に拡大しました。
フロントマスクはLEDライトを活かしたデザインでシャープな表情に。ロービームで2灯、ハイビームで中央のランプ場が点灯します。
速度計とタコメーターの間に大型液晶のディスプレイが設置され、燃料計、水温計、距離計を備えています。
シート高が795mmとなっていて、足つき性は小柄な人や女性だと厳しいかもしれません。しかし、ローダウンキットを使えば乗り心地を損なうことなく約40mm下げられます。
おすすめのポイント
従来の250ccビッグスクーターに比べると軽さが感じられるXMAX。従来のモデルであるマジェスティと比べて9kg軽くなっています。
質感の高い車体細部の仕上げは所有欲を満たしてくれるでしょう。シート下のトランクはフルフェイスヘルメットを2個収納しても余裕があります。滑らかに開閉できてLED照明も装備しているので夜間も便利です。日常の足としてだけではなく、高速道路を使った郊外へのツーリングでも楽しめるでしょう。
ライディングポジションは立ち姿勢に近く、上体が起きてヒザの曲がりが緩いので、長距離の負担が少なくなっています。シート幅が広いので前側に座ることが可能です。シートも力が分散するのでお尻が痛くなりにくいのもポイント。2人乗りだとリヤシートが広く、座り心地もよいので快適です。サイドの持ち手もにぎりやすくなっています。
ホイールはフロントが15インチ、リアが14インチとなっていて安定性をもたらしてくれます。
走りには余裕があり、マジェスティよりも軽快です。重心位置が適度に高く、ステアリングがしっかりしているのでキビキビ走れます。高速道路での巡航も抜群で安定感があり、振動が少ないので乗り心地も問題ありません。スクリーンを高めて少しかがむだけで風を避けられるので、長距離も十分こなせるでしょう。